この度、全国上下水道コンサルタント協会(以下「水コン協」)北海道支部長を拝命いたしました今です。平成27年から10年間の長期にわたり支部長を務められた佐藤前支部長の後任として、上下水道事業の持続可能な経営・運営の一翼を「水コン協」が担うべく、会員の皆様と一緒に支部活動を進めていきたいと考えております。ご協力のほどよろしくお願いいたします。
「水コン協」は社団法人として昭和60年4月に設立(平成30年4月公益社団法人に移行)以来、市民生活に欠かせない重要な都市基盤である上下水道施設の普及、整備促進、維持や機能高度化の一翼を担い、また、上下水道コンサルタント業界全体の健全な発展と社会的地位向上に努めてまいりました。北海道支部においても、市民の皆様が安全で快適な暮らしを過ごすために貢献してまいりました。北海道支部においても、市民の皆様が安全で快適な暮らしを過ごすために貢献してまいりました。
一方で上下水道事業を取り巻く情勢は大きく変化しております。高度成長期以降に整備された上下水道施設の老朽化により、従来の「建設」の時代から「更新・維持管理」の時代へ移行する中で、特に近年、豪雨や地震による災害、上下水道施設老朽化に起因する道路陥没事故などが頻発しております。また、人口減少・少子高齢化とそれに伴う料金収入の減少や人材確保の困難さ等により事業経営面からの課題も大きくクローズアップされており、上下水道に対する国民のみなさまの関心は益々高まっています。
こうした中で、官民連携では維持管理と改築更新を一体的に長期間委託するウォーターPPP導入の検討が始まり、さらには世界的な課題である脱炭素や資源の有効利用、GXの推進、下水汚泥の肥料利用拡大の取組み等が求められています。これらの多様な課題の解決に向けて、我々水コンサルタントは積極的な提案を期待されております。当協会では、令和7年に協会設立から40周年を迎え、新ビジョン(AWSCJ Vision2025-2035)「地域社会の持続を支える水インフラマネジメントの実践」をコンセプトとし、活動してまいります。
今後とも上下水道事業の持続可能性を目指し、知恵を絞りながら、次世代に繋ぐ上下水道インフラシステムの構築に向け、会員各位および上下水道事業に関わるすべての方々と協力、連携しながら取り組んでまいりたいと思います。引き続き、水コン協の活動に対するご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願いいたします。
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(公社)全国上下水道コンサルタント協会 |
北海道支部長 今 日出人
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